以前も書きましたが、DoorKeeperが有料化したあおりで、オープンソースなどの勉強会が「どうしよう?」となっているのをあちこちで見聞きします。
利用料払うのが嫌なら自分でホスティングすればいいのでは、と思ったので、やってみました。そろそろWordBench千葉をやろうかなと(勝手に)計画しているので、そのついでです。
とりあえず無料イベント
さて、イベントサイト化する対象は「破滅サロン」。以前は「誰でも使える無目的スペース破滅サロン」の情報サイトとして利用していた hametuha.tokyo ドメインのWordPressです。必要なプラグインは次の通り。
- The Event Calendar
- イベントを掲載可能にするプラグイン。必要なものは割と揃っている。
- Event Tickets
- 上記のイベントにチケットを追加するプラグイン。
両方とも Modern Tribe, Inc. が出しているプラグインですね。Event TicketsはRSVP(Répondez s’il vous plaît=「お返事ちょうだいね」の略らしい)機能があるので、「行くか行かないか」の出欠を取ることができます。DoorKeeperのCEOが言っていたとおり、ほとんどのイベントは利用料をとらない(もしくは現地払い)なので、これで目的は達成できます。
この時点でサーバ代金がAWSのt2.microで$14/月。ぶっちゃけさくらのレンサバ(500円)とかでもいいとは思います。
有料チケットも販売したい
さて、有料チケットを販売するとなると、もう少し追加で必要なプラグインが出てきます。
- Event Tickets Plus
- Event Ticketsの有料版。チケットを販売することができる。年額8,800円(ぐらい)
- WooCommerce
- Event Tickets Plusのチケット販売方法として利用されるプラグイン。たったそれだけのことでWooCommerceをインストールするのがWordPressっぽい。ドライバーが欲しいので十徳ナイフ買ってきましたみたいな。
これで一応、チケットを販売できます。WooCommerceはデフォルトだとPayPalかStripeしか決済方法がないのですが、ちょうど一昨日Stripeが日本展開しはじめたので、それでいいんじゃないでしょうか。審査があるかどうかは知りません(※どの国内決済会社もイベントは審査辛めです。海外の方がザルでいいかも。どうせJCB使わないし)
さて、これでいいかというと、決済する場合はSSLにした方がよいですね。僕の場合はCloudFlareをかぶせてあるので無料ですが、さくらとかだとラピッドSSLで1,500円/年ですね。レンサバでLet’s Encryptとか使えるのかどうか知りませんが、できたとしても自動更新の設定が面倒なので、金で解決したいところです。
とにかく、これでサイトはできました。
とまあ、有料チケットを販売するとなると、結局月額1,500円を超えてしまいますね。したがって、選択肢としては以下の通りでしょうか。
- そのままDoorKeeper使う
- 代替サイト(Peatix, Connpass)を使う。IT系でPeatixが人気ないのはなぜ?
- 自分のサイトでがんばる
特殊なことをしない限りは、サービスを利用した方が楽だしコストもかからなそうですね。
あとは、スポンサーを募るとか……。ある程度大きなコミュニティであれば、レンサバ会社がホスティングしてくれるかもしれません。たとえば、コワーキングスペースCoEdoなんかはイベント会場がCoEdoである限りDoorKeeper使わせてくれるはずで、あれもある意味でスポンサー制度ですよね。
というわけで、タイトルの「DoorKeeper問題をセルフホストサイトで解決できるか」とい問いに関しては「できるけど月額1,500円は別にそんな高くないんじゃないの」という回答となりました。終わり。