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DoorKeeper問題をセルフホストサイトで解決できるか

高橋文樹 高橋文樹

この投稿は 8年 前に公開されました。いまではもう無効になった内容を含んでいるかもしれないことをご了承ください。

以前も書きましたが、DoorKeeperが有料化したあおりで、オープンソースなどの勉強会が「どうしよう?」となっているのをあちこちで見聞きします。

利用料払うのが嫌なら自分でホスティングすればいいのでは、と思ったので、やってみました。そろそろWordBench千葉をやろうかなと(勝手に)計画しているので、そのついでです。

とりあえず無料イベント

さて、イベントサイト化する対象は「破滅サロン」。以前は「誰でも使える無目的スペース破滅サロン」の情報サイトとして利用していた hametuha.tokyo ドメインのWordPressです。必要なプラグインは次の通り。

The Event Calendar
イベントを掲載可能にするプラグイン。必要なものは割と揃っている。
Event Tickets
上記のイベントにチケットを追加するプラグイン。

両方とも Modern Tribe, Inc. が出しているプラグインですね。Event TicketsはRSVP(Répondez s’il vous plaît=「お返事ちょうだいね」の略らしい)機能があるので、「行くか行かないか」の出欠を取ることができます。DoorKeeperのCEOが言っていたとおり、ほとんどのイベントは利用料をとらない(もしくは現地払い)なので、これで目的は達成できます。

こんな感じでRSVPを追加できる
こんな感じでRSVPを追加できる

この時点でサーバ代金がAWSのt2.microで$14/月。ぶっちゃけさくらのレンサバ(500円)とかでもいいとは思います。

有料チケットも販売したい

さて、有料チケットを販売するとなると、もう少し追加で必要なプラグインが出てきます。

Event Tickets Plus
Event Ticketsの有料版。チケットを販売することができる。年額8,800円(ぐらい)
WooCommerce
Event Tickets Plusのチケット販売方法として利用されるプラグイン。たったそれだけのことでWooCommerceをインストールするのがWordPressっぽい。ドライバーが欲しいので十徳ナイフ買ってきましたみたいな。

これで一応、チケットを販売できます。WooCommerceはデフォルトだとPayPalかStripeしか決済方法がないのですが、ちょうど一昨日Stripeが日本展開しはじめたので、それでいいんじゃないでしょうか。審査があるかどうかは知りません(※どの国内決済会社もイベントは審査辛めです。海外の方がザルでいいかも。どうせJCB使わないし)

さて、これでいいかというと、決済する場合はSSLにした方がよいですね。僕の場合はCloudFlareをかぶせてあるので無料ですが、さくらとかだとラピッドSSLで1,500円/年ですね。レンサバでLet’s Encryptとか使えるのかどうか知りませんが、できたとしても自動更新の設定が面倒なので、金で解決したいところです。

とにかく、これでサイトはできました。

デザインはStoreFrontを使って2時間で作りました
デザインはStoreFrontを使って2時間で作りました

とまあ、有料チケットを販売するとなると、結局月額1,500円を超えてしまいますね。したがって、選択肢としては以下の通りでしょうか。

  • そのままDoorKeeper使う
  • 代替サイト(Peatix, Connpass)を使う。IT系でPeatixが人気ないのはなぜ?
  • 自分のサイトでがんばる

特殊なことをしない限りは、サービスを利用した方が楽だしコストもかからなそうですね。

あとは、スポンサーを募るとか……。ある程度大きなコミュニティであれば、レンサバ会社がホスティングしてくれるかもしれません。たとえば、コワーキングスペースCoEdoなんかはイベント会場がCoEdoである限りDoorKeeper使わせてくれるはずで、あれもある意味でスポンサー制度ですよね。

というわけで、タイトルの「DoorKeeper問題をセルフホストサイトで解決できるか」とい問いに関しては「できるけど月額1,500円は別にそんな高くないんじゃないの」という回答となりました。終わり。

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