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ぼくは共産党に入れる

高橋文樹 高橋文樹

この投稿は 7年半 前に公開されました。いまではもう無効になった内容を含んでいるかもしれないことをご了承ください。

東浩紀氏のポリタス記事が面白かったので、僕も2016年7月の参議院選についてのエントリーを書きます。といっても、土日は大阪に行くので、すでに期日前投票を済ませてしまっています。

選挙区・比例ともに共産党に突っ込みました。

なぜか。本当は定期的に政権交代があるのが僕の望む政治体制なのですが、今回は——というより、この先しばらく——それも見込めそうにないので民進・社民の票を吸収するだろう共産党を応援するというわけです。

結果的に東氏が指摘している「55年体制を補強するような行動をしている一人」となってしまった僕なのですが、それはおそらくその通りで、僕は今回の選挙で16年体制が確立すると思っています。

自民党は大きく議席を伸ばし、おそらく2/3を達成。社民党は事実上消滅の危機を迎え、民進党は議席を減らす。失策した野党の分を共産党が吸収する。野党のアイデンティティは55年体制と同じく「自民党にお灸をすえる」ことになり、共産党が票を伸ばすたびに自民党が「おお、ヤベヤベ」と譲歩するという体制-反体制の共犯関係が成立する。

この「お上に陳情する」というマインドは我々の魂に刻まれてるんですかね。なんなんでしょう。僕もカウンターカルチャー中毒にならないよう気をつけたいところです。

民主党が政権をとった当初、僕は「ついに日本も二大政党制を手に入れたのだ」と素直に嬉しかったですし、また、実際に経済・政治すべてにおいて癒着だらけだった構造が少しずつ解体されていったように思います。官僚の友人が「議員とのネゴし直しで大変だ」と愚痴っていたのが印象深かったですね。ネゴをしなくてよい状況が癒着を生みますから。

しかし、東日本大震災以降の停滞と政争には心の底からがっかりしました。「自民党以外には政権担当能力がない」という指摘も一理あると思います。

もう一度民進党に頑張ってもらいたいという思いもありますが、政権を担当していない野党に政権を担当する能力がないのは当たり前なので、二大政党制の一翼が新たに誕生するためには、一定の期間にわたって低品質な政府を許容する必要があります。だからといって「政権与党として十分に育つまでしょぼい政府で我慢する」という高次元な選択を一億二千万人もいる日本人が受け入れることは不可能なので、よほどドラスティックな出来事がない限り、無理でしょう。

ありえるとしたら、自民党の分裂ですかね。自民党VS新自民党なら日本人にも受け入れやすいんじゃないですか。

もちろん、選挙自体は個別の問題イシューが存在する限り、それに応じて何がしかの選択を続けるしかないのですが、大きな体制の変更がない政治体制だとものすごくゆっくりとした変化しか訪れないのが辛いところです。これは心情的に辛いというだけでなく、国際競争力的にも辛い感じがします。

選挙は「誰がマシか?」というババ抜きなので、僕個人の考え方でその時々に最良と思われる「ババ以外」を引いていくつもりですが、「あと30年ぐらいババ抜き続けろ、ほとんどババだけど」って言われるの、辛いですね。終わり。

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