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会社勤めの人が独立する前に死ぬほど知っておいた方がいいこと

高橋文樹 高橋文樹

この投稿は 9年半 前に公開されました。いまではもう無効になった内容を含んでいるかもしれないことをご了承ください。

社員がフリーランスになる前に教えておきたいことという記事を読み、僕も自社の社員が独立するなる前に教えておきたいことを書こうかと思ったのですが、社員が一人もいないのでブログに書きます。

僕は3年ぐらい会社勤めをしてその後すぐ独立したのですが、いまなんとか生活できているのは偶然という他なく、「独立した後の秘訣」みたいなのはないです。ホントに。なにも考えないで会社を登記したので。

よくお金儲けが得意と言い張るおじさん(「あなた作る人、僕お金稼ぐ人」の「僕」に該当する人)には「俺が高橋さんだったらもっと稼げるんだけどなー」とか言われるんですが、要はそういうことなんですよ。悔しいのう。

さて、そんな僕がぜひやっておいた方がいいと思う意識改革はこれ。

会社員時代の実績はほとんど会社のおかげ

と、割り切りましょう。

Evernote CEOの悪いこと言わないから、会社なんて始めるべきではありませんというインタビューが実に素晴らしいのですが、規模の大小は問わず、会社に所属することによって得られるメリットというのは大きいです。そして、会社勤めしかしていない人はそのことに気づいていないケースがままあります。

独立してしまうと、こんな風になります。

 

外注先に高圧的になっても言うこと聞いてくれない
大企業だったら外注先を死ぬほどこきつかってもまあオッケーだったりしますが、独立したばかりだとそういうことはできません。多少の資本があったとしても、有名どころには仕事を受けてもらえないことさえあります。
将来を担保にした値引き要求は通用しない
よくあるパターンは「これがうまくいったらいっぱい発注できるから安くしてくれ」というやつですね。新規事業はほとんどうまくいかないです。そして、できたばかりの会社には将来なんてありません。5年後に80%がつぶれます。
人脈は減る
人脈という言葉の捉え方にもよりますが、仕事上の付き合いの場合、相手はビジネスメリットがあった上であなたと付き合っているのかもしれません。なので、会社の看板ありきの人脈がそのまま使えるとは思わないようにしましょう。
予算がとてもシビア
勤めていた会社の規模や職能によって管理できる予算の経験というのはひとそれぞれでしょうが、大きな会社に勤めていた場合、何百万の買い物でもハンコ何個か貰えばできますが、独立するとその数字が重くのしかかってきます。

 

もちろん、人によっては「いやそんなことはない、俺はしびれるほど優秀で、前職では社長より会社に貢献していた」と思う方もいるかもしれませんが、ダメなフリして人を使うことに長けた社長というのも世の中には存在しますからね。やってみないとわからないもんですよ。

 

独立すると自分がやってきたことが全部自分に返ってきて逃げ場がないので、毎日がスリリング。

不肖私めなどは生来の気性がたたって周りから人は去っていき、気づけば敵ばかりですよ。みなさんはこうならないように注意してください。

というわけで、独立を検討している方はぜひ意識改革の準備をどうぞ。終わり。

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