先日長岡花火に行ってきました。信濃川の中州から打ち上げられる花火を間近で眺めるのは大変たのしゅうございました。で、その後新潟から北陸道を経由して山梨に向かったのですが、今回の訪問の目的は近隣住民とのトラブルです。
前回もったいつけたトラブルの内容
実は前回訪問したとき、早朝に6人ぐらいの人たちが破滅村を訪れていました。区長と名乗るリーダーらしき男性は大変怒っておりました。
怒りのポイントとしては2つあって、まずは「橋をかけるな」という点。破滅村は農業用水路に囲まれた地形になっていて、公道からは用水路を渡らないと行けません。そこで市に使用許可を取って毎年利用料を払いつつ橋をかけていたのですが、これが許せないそうです。「市が許可しようが、俺たちに話が来とらんぞ」とか。
もう1点は「生活廃水を流すな」という点。確かに浄化槽は購入しただけで埋め込みはまだなのですが、工事現場によくある汲取式のトイレを設置しており、お風呂の水を地面に流すぐらいで、用水路に生活廃水を捨てたりはしていません。用水路から伸びているホースを見てそう思ったらしいので、「あれは水を汲んでただけです」と答えたのですが、それはそれで水利権があるので勝手に使うなとお叱りを受けてしまいました。
以上2点についてメチャ怒られてしまったので、朝からテンションだだ下がりでニジマス掴みとかに行ってたわけですね。
トラブル解決にいざ山梨
というわけで、上記2点について謝罪するために山梨を訪れたわけですが、2週間をあけて行ってみたところ、すでにお怒りは収まっている様子。区長というのはようするに自治会長さんみたいな役職だったようです。
まず、橋については市役所に確認中ということなので、あとは行政の判断を待つのみなのですが、外部から来たこちらとしては市役所がいいと言ったらそれでいいだろうと思うしかないので、なんとかしてほしいですね。
廃水については誤解も解けたんですが、下流で水田に泡が立ったらしく、その犯人探しをしていたところ、我々に白羽の矢が立ったようです。
最終的には「そもそも近隣住民と交わらないからこうなる」ということで、自治会への入会と各種行事(草刈り・お祭りetc)への参加をするよう言われました。おもわずメンドクセーと叫びそうになりましたが、そこはぐっと我慢ですよ。
田舎暮らしの暗部
というわけで、今回は田舎暮らしの暗部をかいま見てしまいました。以前丸山健二の書いた『田舎暮らしに殺されない法』という本に「槍で武装しておけ」などの過激な主張が書いてあり、「何言ってんだこの人」と思ったものですが、いまではその主張も納得であります。そういえば小さい頃長野や山形に滞在していたときも、そういうめんどくさいことが幾つかあったような気がします。美しいものしか記憶には残らないということを改めて知りました。
価格¥620
順位136,753位
著丸山健二
発行朝日新聞出版
発売日2011 年 5 月 6 日
共同体に交わらないのは悪人と見なされるのは田舎の因習ですが、定住して農業やっているとかならまだしも、たまに来るぐらいだと労多くして得るもの少なし。別荘だと管理組合なんかにお金を払うことでこういうことをなんとかしてくれるんだと思いますが、自分で土地を買うと大変ですね。東京の高い家賃には土地代以外の諸々が含まれていたのかなーなどといまは思います。これから田舎への移住を考えている人は要注意。
今後の展望
しばらく草刈りを続けた後、ゲストハウスを作ろうと思っていたのですが、「井戸掘り」という新たなミッションが追加されました。5〜6m掘れば井戸は出るらしいのですが、業者に頼むと30万円以上かかるようです。Web上には自分で井戸を掘った人の話も沢山出ているので、ちょっとお試しでやってみます。