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2012 年 5 月 9 日 1,871日前)
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http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Buddha_00013.JPG?uselang=ja
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先日酒を飲んでいるときに思いついたのでエントリー。基本的にどうでもいい内容です。

Facebookには紳士が足りない

柏レイソルの増嶋竜也選手がFacebookで「獣姦動画」を共有 ネットで話題になり退会という事件が発端だとは思うのですが、「エロ動画を見ていると知らないうちにいいねしてしまっているコワイヨー」という情報がそこかしこを流れています。ちなみに、僕は自分のタイムラインでフレンドの一人が同じ獣姦動画を「いいね!」している人を見てしまいました。

これに限っては同情する余地が多々あり、おそらくはいたずらに引っかかっただけと思われます。エロサイトに「いいね」した人がエロサイトを見ていたとは限らないというエントリーもあるように、基本的にはクリックジャッキングという手法でしょう。はまちや2さんのつるぺた秘宝館にはてなブックマークをつけてしまった人は知っていると思います。

「もし自分がエロサイトの運営者だったら」という簡単な想像力を巡らせればわかるでしょう。見た動画を勝手に「いいね!」するエロサイトに行きたいと思いますか? 僕だったらそんなFacebookプロモーションはしません。どっかからパクってきた台湾人とかの画像で偽アカウントを作って、Facebookを活用しようと息巻いているオッサンたちにフレンド申請しまくり、「今度映画に出演しました///」といってエロ動画のリンクをウォールに書き込みます。「映画に出演しました///」でエロ動画ですよ? 見ないわけにはいかないでしょう?

さて、脱線してしまったのですが、これは本論ではありません。僕が悔やんでいるのは、「なぜ自分はTL上でトラップにひっかかった人を見かけたのに見捨てたのか?」ということです。

僕がまだ弱冠二十歳だったとき、とある奇縁からフランソワーズ・モレシャンも同席するセレブなホームパーティーに招かれました。その時、とあるイスラエル人証券マンからレストランでの紳士的な振る舞いについて教えを受けたのです。

「レストランで魚介類が出るとき、フィンガーボールというものがあるだろう? あれは指を洗うためのものだが、使い方がわからずに飲んでしまう人がいるんだ。そんなとき、本当の紳士はその人を笑ったりしない。その人に恥をかかせないために、一緒になってフィンガーボールの水を飲むんだ。あなたは何もまちがったことはしていないよということを伝えるためにね」

これをFacebookエロ動画いいね問題に引きつけて考えると、本当に紳士的な行為というのは「不注意からエロ動画をタイムラインに流してしまった人に対して、その人を馬鹿にするのではなく、積極的にいいねする」ということになります。僕はまだまだ未熟者だったので獣姦動画をスルーしてしまいましたが、紳士たるべく「いいね!」ボタンを押し、「獣姦動画を共有するなんて普通さ! 馬のペ◯スで死ぬほどFUCKする? ハハハ、面白いことを考える奴がいるね! そうそう、安岡力也はヤギとSEXしたことがあるらしいよ。ほんとうに惜しい漢を亡くしたね!」とコメントするべきだったのです。

というわけで、すべてのWebブラウザが透明度0のiframeをクリックできなくなるその日まで、Facebookにはもっと沢山の紳士が必要だと思いました。

Facebookは退会できなくてもいいから、出家できるようにしろ

みなさんはもう何もかも嫌になったときに「出家でもしようかな〜」と思うことはあるでしょうか。僕は3日に一回ぐらい思ってます。

この出家というシステムは長い間、日本人に取っての避難所アジールとして機能してきました。中世文学を読んでいると「世を儚んで出家する」というよくわからないアクションが出てきて困惑するのですが、要するに何か嫌なこと(不倫がバレて気まずいとか、政争に敗れたとか)があって逃げ出したくなったときにすべてを捨てて逃げ出すことができるという優れた社会制度だったんですね。

余談ですが、中世ヨーロッパでも修道院がこれに似たシステムとして機能しており、寡婦などの社会的弱者がすべてを捨てて神の道に入るための施設だったという説もあります。もちろん、このシステムからこぼれ落ちると「魔女だー」とか言われて水に沈められたりしてたわけですね[要出典]

現在ではこの出家システムがうまく機能していないので、鬱病と診断されてドロップアウトしてしまう人も増えているでしょう。

で、この出家システムの最大の特徴は、出家すると偉いという点です。出家するに至る理由はどうでもよくて、出家という儀式を経ると、ゼロになって戻ってくるのではなく、偉くなるのです。最近は絆とかよく言われてますが、昔は絆とかいて「ほだし」と読み、「なんか邪魔で嫌なもの」みたいなイメージもあったくらいで、俗世の諸々を全部うっちゃるとそれはそれで評価されるという逆転システムがあったのですね。

このシステムを現代において最大限に利用しているのは瀬戸内寂聴さんでしょう。寂聴さんの経歴を見ていただければよくわかる通り、普通はあんな女にひっかかったら母親が泣くレベルなのですが、なぜか尊敬され、説法を聞いてウンウン感心している人が沢山います。また、巷でよく言われる「ヤンキーが大人になって真人間になると、はじめから真人間だった人よりなんか偉い」というのも同じ理屈な気がします。

さて、話は戻ってFacebookです。Facebookの怖いところは、人生のあらゆる側面がログとして残っていき、それが見やすく提示される点です。「就職活動で人事部に乱痴気パーティーの写真見られてヤバい」みたいな問題はすでにそこかしこで起こっており、Facebookでは真人間のように振る舞い、Twitterでハメを外すという人も沢山いるのでしょうが、そうした対策も意味をなさなくなると思います。自分さえ公明正大に生きていれば問題ないと思う人もいるでしょうが、そうはいかないことがFacebookの怖いところ。中学生の頃の交際相手が大人になってから殺人事件の容疑者になったら? 同姓同名同郷同窓の人がなにか事件を起こしたら? 顔の似た人が乱交パーティーの写真に載っていたら? 昨日の情強は明日の情弱がWebの速度です。

というわけで、Facebookで大過なく最後までやり過ごすことができなくなった場合というのは幾らでも想像できるわけです。現時点では、単にFacebookをやめればいいのですが、今後Facebookが大きくなっていったり、Facebook的なものがネットワーキングされるような未来が来たら(Facebookとかmixiとかが全部相互運用)、そうも言っていられなくなります。

そうした場合、Facebookに出家のような機能があると非常に助かります。全てを捨てて出家して、還俗したらなぜか偉くなっているわけです。これは単なるデータ削除とは違います。「Facebook上で偉い」と言われてもどうすればいいのかよくわかりませんが、一目で「あ、あの人はすべてを捨てて出家した尊い方だ」というのがわかるといいんじゃないでしょうか。出家した人だけ人生相談に答えられるとかいいですね。

まとめ

自分はインターネットから遮断されても、インターネットに接続された他人からは逃れられない。インターネットってほんとうに怖いですね。

 

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この記事はが2012 年 5 月 9 日にその他の記事として公開しました。

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