GWなので、開拓してきました。今回は長崎から破滅派同人の山谷感人が参戦。山谷先生は破滅派きってのアル中で、僕がいままで見た中でも生粋のダメ人間なのですが、先日行われた文学フリマに参加するために来たというわけです。
今回はそんな山谷先生と過ごした三日間についてつらつら報告します。
山谷先生との出会い
僕は大学を卒業したばかりの頃、北千住に住んでいて、漫画家の卵とか、いろんな人と代わる代わるルームシェアをしてきたのですね。プチ・トキワ荘みたいな感じです。
で、そのとき漫画家の卵に『奇人達の晩餐会』っていう映画を紹介したら、俺たちもこれやろうってなったわけです。この映画の主人公は、毎週水曜日に晩餐会を開き、そこにバカなヤツを呼んでクスクス楽しむという嫌味ったらしい趣味を持つエリートなのですが、あるときキングオブバカみたないのが来てメチャクチャにされます。
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その当時の僕たちは「面白いこと考えるのも大事だけど、現実で面白いこと探すのも大事じゃね?」という考え方だったので、「この映画みたいに変なヤツを集めよう」ということになり、夜な夜な宴会を開いていました。いまこうして書くとひどい話ですね。
ある時、山谷に済んでいる歳の近いヤツがいるという噂が流れ、そこで召還されたのが山谷先生だったんですね。山谷先生との出会いについて書くと200,000字ぐらいの超大作になってしまうので書きませんが、とにかく当時の我々の期待を裏切らないダメ人間でした。
ダメ人間との共同作業
さて、今回のテーマは「壁を張る」というものだったのですが、ここで大誤算発生。山谷先生はいままでまっとうな人生を送ってこなかったため、なんらかのタスクを完遂するということができません! 昔、北千住に済んでいたときも一切家事をしませんでした。なんかこぼしたり割ったりするので、逆にメンドクサイことになります。
丸鋸で太ももの大動脈を切断して死なれても困るので、「ビールでも飲んでてよ」とくつろいでもらいます。
一人で壁を張るのは難しいので、とりあえずベコベコだった床を張り直します。この作業で一日目終了。
二日目で壁を張れるかなーと思ったのですが、特に張れず。スピーカーが壊れても困るので、ブルーシートを貼付けてよしとしました。
鹿の頭を貰う
共同購入者のおじさんが立派な鹿の頭蓋骨を持って来てくれたので、それを貰うことにしました。現在建設中のゲストハウスが完成したら飾ろうと思います。ちゃんとした飾り物だったようで、かなり立派な角をお持ちです。
とはいえ、自分で鹿の頭部を切断して作ったオブジェの方が思い入れは強いですね。なお、この後、鹿の死体がまったく珍しくないと知ることになります。
アル中、弱くなる
さて、山谷先生は自他ともに認めるアル中です。以前は朝8時ぐらいからビールを飲んでいました。バイトの前に一杯ひっかけて行くという感じですね。
が、先月なんと入籍しまして、それ以来奥さんに言われてお酒を控えているとのこと。山谷先生は今年で39歳、定職についたことは一度もなく、ここ10年ぐらいはずっとヒモとして生きてきた強者です。35歳以上で結婚できる男性は3%と言われる現在、山谷先生のようなダメ・エリートが結婚したのかと思うと感慨深いです。あのアル中の酒量が減るんだから結婚って凄いですね。
そうはいってもアル中はアル中なので、ビールは昼から飲んでいましたけど。家庭では断酒中らしいので、奥さんがこのブログを発見しないことを祈るばかりです。
山に登る
最終日は登山をすることに。僕は壁を作りたかったのですが、山谷先生が暇だ暇だとうるさかったので。
近場で割と簡単に登れる日向山に登りました。これで三回目です。
今回の日向山登山で特筆すべきことは、沢山の鹿の死骸を見たことですね。日向山には二つ登山口があって、僕は錦滝口という林道をちょっと進んだハードなコースから登るのが好きなのですが、その林道で合計5つもの鹿の死体を見つけました。
わりと新しい死体もあったので、熊が出て来たら戦おうなどと思っていたのですが、幸い(?)出会いませんでした。その代わり、カモシカを発見。
健脚を自称しつつもちょっと油断すると座り込む山谷先生を叱咤しつつ、頂上まで辿り着くと、虹が出ていました。彩雲というヤツでしょうか。珍しいですね。ここら辺、山谷先生は持ってるなーと感じます。
というわけで、建設の進捗はあまりありませんでしたが、ご報告まで。梅雨前にはなんとか壁を完成させないと……