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2011 年 4 月 26 日 2,161日前)
2,936文字 (読了時間7分)

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「雨風をしのぐ」という言葉があります。今回はこの言葉の重みを受け止めるエントリーとなりました。

スパイダーメソッドやぶれる

絶望する前の写真
絶望する前の写真

傾斜45°の斜面をよじ登るために前回あみ出したスパイダーメソッドを駆使してなんとか屋根に板を貼り終えましたが、ルーフィングという防水シートを貼る段階になって問題発生です。

このルーフィングという材質、文字通り屋根に貼るための防水シートで、水を弾いてくれます。しかし、ご想像の通り、この防水シートが切れてたらダメなんですね。そこから水が入ってきてしまいます。雨漏りを防ぐために、防水シートは横一直線になっていなくてはならず、必ず上下の順に重なっていないといけません。しかもルーフィングはメチャクチャ脆い素材でできていて、「おまえ、そんなんで雨しのげんのか!」というレベルだったので、両手で持ちながら作業を進める必要がありました。これらのルールを順守するためには、スパイダーメソッドでは駄目だったのです。ルーフィングの上から釘を打ったら雨漏りしちゃいますからね。

ここで再び訪れた絶望タイム、その名も「どうしたらいいかわからない」です。以前足場用に購入した単管は4mが最長だったため、幅5mの屋根には渡りません。屋根には4列のルーフィングを貼らなければいけないのですが、どう考えても二段目より上のルーフィングには届きそうにありませんでした。とりあえず一段名のルーフィングを貼り終えただけで、半ばふてくされた気分になりながら、夕暮れを見つめることとなりました。

困ったときのドラム缶風呂

手作りの下駄
手作りの下駄

コミューンには電気が通っていますが、ガス・水道がなかったため、村長が素敵なドラム缶風呂を用意してくれていました。これがまた不快。僕も幼少の頃に入ったことがあったきりだったのですが、まず湯加減が難しすぎます。一応、手製の下駄を履いて入ったのですが、底熱すぎ&上ぬるすぎ&一人なので温度調節できずのトリプルコンボで足に軽い火傷を負いました。あと、簡単に手に入るドラム缶はものすごい小さいので、空気椅子しながら入る感じでした。よほどの事情がない限り、まったくオススメできません。最終手段ですね。

20数年ぶりのドラム缶風呂
20数年ぶりのドラム缶風呂

なお、入浴中に写真を撮ってもらったところ、こんな感じでした。近所の人(ほとんどいませんが)に通報されるレベルですね。

花見

神代桜
神代桜

さて、翌朝絶望とともに目覚め、これは精神衛生上よろしくないと判断した僕は、花見に向かいました。近所に神代桜という有名な桜があったのです。ヤマトタケルが植えたと言われる信憑性Ω%のシロモノですね。

朝早く向かったのでそれほど混んでいませんでしたが、かなりの見物でした。日本アルプス(?)をバックに見る桜はなかなか壮観で、多くの人がカメラをパチコラやっていました。

単管クランプの奥深さ

さて、絶望してばっかりいてもしょうがないので、なにかいい方法はないかと考えてみました。その結果、「とりあえず足場はあるのだから、それを安定させた方がいいのではないか」という結論にいたりました。

前回作成した足場は、やたらとグラグラするシロモノでしたが、建設現場の足場はもっと安定しているます。もしかしたら使っている道具が違うのではないかと訝っていたら、結論がでました。それは、単管同士を繋げるクランプという部品です。

右が直行で、左が3連
右が直行で、左が3連

クランプにはいくつか種類があって、直交クランプとか、自在クランプとか、三連クランプとかいろいろ店頭に並んでいます。僕は何も考えずに「自在クランプ」をたくさん買っていたのですが、単管同士を垂直につなぐためには直行クランプが一番なんですね。自在クランプで足場の骨組みを組むと、グラグラしてしょうがないんですよ。物理的に考えれば当たり前のことなんですが、やっぱり素人だと気づかないんですね。「自由が一番苦しい」という言葉の重みをあらためて感じましたよ。

そんなわけで足場を解体し、すべての自在クランプを直交クランプに取り替え。これでかなり足場が安定したわけですが、その副産物として思わぬ再発見がありました。それは「垂木止めクランプ」です。なんとなしに2個だけ買っておいたクランプが役に立ちそうでした。

単管L字メソッド
単管L字メソッド

そもそも屋根に単管を横渡しできれば何も問題なかったわけで、その長さが足りないから絶望していたのでした。しかし、よく考えたら、なにも横一直線に渡さなくてもいいのであって、L字型でも体重を支えられればいいわけです。こうして、敗れ去ったスパイダーメソッドに変わる新手法「単管L字メソッド」が完成したのでした。

そうはいっても飛ぶのはやさしい

ついに貼り終えたルーフィング
ついに貼り終えたルーフィング

こうして足場ができたわけですが、一段目を完成させ、二段目に移った時点で大キョーフ。パイプ一本の上に立って作業するとめちゃくちゃ怖いんですね。一応屋根にへばりついてはいるわけですが、捕まるものが何も無いので怖いったらありゃしない。このままでは死人が出るぞという結論にいたり、この日は山梨をあとにしました。

いろいろ調べた結果、タイガーロープを命綱にすると危険だということ、そして安全帯というものがあることを知りました。電線工事をしている人が腰に巻いているアレですね。

で、この安全帯をビーバートザンで買い求め、いざ山梨とばかりにリベンジに向かいました。

命綱を付けて作業を開始し、ついに二段の単管L字を完成。無事ルーフィングを貼り終えることができました。

屋根を葺く

アスファルト・シングルは下から貼ってく
アスファルト・シングルは下から貼ってく

ルーフィングを貼っただけで終わりかというと、そうでもないのが長いDIY道。ルーフィングは最後の砦的な存在らしく、その上にきちんとした瓦的な材質を葺かないといけないんですね。それについては予習済だったので、とりあえずアスファルト・シングルというのを買っておきました。20枚入×5セット×3980円で2万ぐらいしました。けっこう高いですよね。

はじめは単管L字をよけて上から貼っていこうと思ったのですが、これが間違いだったようで、下から貼るのが正解らしいです。しかし、外しても何度でも蘇るという特徴こそ、単管L字が不死鳥(フェニックス)と呼ばれる所以。一度外し、下から貼っていくことにしました。

そんなこんなで、屋根完成までもう少し。「雨風をしのぐ」という言葉は生活の最低要件を成り立たせる慣用句として使われますが、自分でやるとこんなにめんどくさいということがよくわかりました。GWには屋根だけでも完成させる予定です。

なお、余談ですが、今回「へーっ」と思ったのは震災の影響で建材の在庫がなくなりつつあるということ。構造用合板にいたっては、国の管理下に入っているそうです。仮設住宅を作るためでしょう。こちらはなきゃないでなんとかするので、とりあえずは被災地の方々に雨風をしのいでほしいですね。

 

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文学と同じく、音楽も、感情を揺さぶり引っくり返し、そして、まったき悲しみや陶酔を生み出すものと定義することができる。文学と同じく、絵画も、感嘆の思いや世界に向けられた新たな視線を生み出す。しかし、ただ文学だけが、他の人間の霊と触れ合えたという感覚を与えてくれるのだ。その魂のすべて、その弱さと栄光、その限界、矮小さ、固定観念や信念。魂が感動し、関心を抱き、興奮しまたは嫌悪をもよおしたすべてのものと共に。

— ミシェル・ウエルベック

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