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一部抜きから本を作る

高橋文樹 高橋文樹

この投稿は 2年 前に公開されました。いまではもう無効になった内容を含んでいるかもしれないことをご了承ください。

プロジェクト・アウレリャーノも佳境を迎え、印刷所への入稿や取次との取引契約などなど、いよいよ大詰めになってまいりました。そろそろ発売日を公表できるのではないかと思っているのですが……。

さて、いま印刷所では印刷&製本の真っ最中なのですが、すでに版元(出版社)である僕のところには「一部抜き」というものが届きました。こういうやつです。

一部抜き

この「一部抜き」は本の形にする前に印刷したものを全部集めて、ちゃんとなってるかどうかを確認するプロセスのようです。もっとも、もう印刷しちゃったので直せないのですが……。致命的なミスがあったら印刷を止めたり、正誤表を挟む作業をんだりできるようです。パーツとしては次の通り。

  1. 本文。16ページ単位の小冊子みたいな感じになっています。
  2. カバー。
  3. 表紙。ハードカバー(上製本)なので、この表紙で厚紙をくるみます。
  4. 帯。
  5. スリップ(本の注文用の短冊)

で、一応チェックはしたのですがせっかくなのでこれを本の形にしてみました。

ステップ1. 裁断

カバーなどはすべてトンボ(トリムマーク)がついた状態で届きます。これに線を引いてカットしていきます。

3mmの塗りたしの部分にトンボが入っているので、線を引いてから切ります。
表紙は厚紙を包むため15mmぐらいの大きな余白。
スリップも切ります。

ステップ2. 表紙の作成

表紙は厚紙を包みます。ハードカバーの本をよく見ると、背表紙の間と表・裏の接続部分って厚紙じゃないんですよね。専用のパーツがあるのでしょう。今回はとりあえず金麦の段ボールで代用します。接着は木工用ボンド。

ちょうど資源ゴミの日の前夜だったので、余ってました。

重しを載せて犬の散歩に出かけます。1時間弱なので、そこそこくっつくでしょう。

ステップ3. 無線綴じ

正確なのか自信がないのですが、僕の知る限り次の方法があります。

  • 中綴じ『週刊文集』みたいにホッチキスでバチンと止めてあるやつ
  • 平綴じ 大判写真集などのでかい本に使う。あまり見ない。
  • 無線綴じ 糊でくっつける。

上製本は寒冷紗というメッシュ素材みたいなものに糊付けする「無線綴じ」になるはずなので、似たような感じで糊付けします。

クランプなどで固めます。隣の本は重し。

完成

これで完成しました。プロではないので歪んでますが、本っぽくはなっています。

本ができてしまった!

印刷所で作っている本物は「見返し」とか色々綺麗にされた状態になるはずなので、出来上がりが楽しみですね!

というわけで、もう発売まで秒読み段階になってきた『アウレリャーノがやってくる』ですが、ご支援のほどよろしくお願いします。

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