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2008 年 9 月 15 日 3,179日前)
899文字 (読了時間2分)

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現在執筆中の小説のネタ探しの過程で知ったんですが、文字に振る「ルビ」って、宝石の「ルビー」を語源に持っているんですと。
昔は字の級数を宝石の名前で表していて、「ダイヤモンド」とか「パール」とかがあり、その中で5.5ポイントを表す「ルビー」だけが残ったそうな。

ときに、こういうブログなんかでは全然ルビが触れなくて、()でカッコ書きをするのがせいぜいだけども、カッコはカッコで他の使い方があるし、なにより日本人は「漢字とルビを同時に読む」という世界に類を見ない異常な読解力を持っているわけです。

ぼくは現在、「ブログ縦書き化計画」を企てていますが、縦書きやルビを表示できるのはMicrosoftのInternet Explorerだけ。オープンソースを謳っているFirefoxも、誇り高き少数派であるMacのSafariも対応していません。Googelから出たChromeも多分対応してないと思う。
あれだけ独占的だと嫌われたMicrosoft社が一番日本語の特性を生かしている というのは、皮肉といえば皮肉ですね。

ところで、ルビがなくなると(より正確には「日本人にとってルビが読みやすくなくなると」)どういうことになるのか。

お蔦と二人が毒蛇に成って、可愛いお妙さんを守護する覚悟よ。見ろ、あの竜宮に在る珠は、悪龍が絡い繞って、その器に非ずして濫りに近づく者があると、呪殺すと云うじゃないか。
呪詛われたんだ、呪詛われたんだ。お妙さんに指を差して、お前たちは呪詛われたんだ。
泉鏡花、『婦系図』、新潮文庫、2000年、p.411 

とまあ、非常に読みづらいわけです。「のろう」を「呪詛う」と書いたり、「蛾」を「ひとりむし」と読ませたりするあたりが、泉鏡花の面白いところなんですが、ルビがなくなるとその魅力は半減どころか、ほとんど苦行になりますね。懐かしの『特攻の拓』もぜんぜん「ぶっこみ」とは読めなくなってしまいます。

もっとも、泉鏡花は当時から難しかったと里見惇がどこかで書いていたから、消えゆく運命なのかもしれないけど、なんか淋しい気もします。ちなみに、この「運命」は「さだめ」と読みます。

 

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この記事はが2008 年 9 月 15 日に創作, 文芸活動の記事として公開しました。

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