
Kindleが日本からも買えるようになったという情報が津々浦々を駆け巡ったのは記憶に新しいですが、もうウチに届きました。届くの早い。
値段は送料やらよくわからんデポジットやら込みで310ドルぐらいだったので、現在の相場で28,000円ぐらいでしょうか。
もっとも、「買う」だけなら前からできたんでしょうが、「Kindleで電子書籍を購入するためのネットワーク」をセットで手に入れることはできませんでした。
Kindleに限らず、電子書的リーダーはただのディスプレイ端末ではなく、下記の機能を持っていないと意味がありません。
- 自分のアカウントと紐づいている
- 購入するための商品にアクセス可能
上記の2つを実現するためには、ネットワークデバイスである必要があるのですが、このネットワーク接続は携帯電話と同じ3Gで実現しているみたいですね。
どうやっているのかは知りません。Docomoに通信料でも払っているんでしょうか。
Kindleの見かけ

さて、届いたときのディスプレイがこちら。
一番驚いたのは、初期に表示してある画面がシールなどではなく、ディスプレイの表示だったということ。
電源につながずとも、使用方法がディスプレイに表示されていて、「プラグをつないで電源をオンにしてね」と書いてある訳です。

で、言われた通りにすると、指示書きが消えて、Kindleのスタート・マニュアルが表示されます。
すばらしいユーザーインターフェースですね。電源をつなぐことさえ思いつけないUI弱者にはうってつけの機能です。

「設定色々してね」と書いてありましたが、いざスタートアップが完了すると、ほとんどすべての設定情報が入っていました。画面の左上に「Takahashi’s Kindle」と書いてあるのがいい感じ。
とりあえず書籍を買う
デフォルトでもオックスフォード辞典が入っているため、かなり太っ腹なのですが、買ってみないことには始まりません。
まだ日本語の書籍はありませんが、Amazon.comのカテゴリ「Kindle Books」は購入することができます。
検索のインターフェースはイマイチですが、まあ、こんなもんでしょう。

取り急ぎ、まだ邦訳の出ていないジュノ・ディアスの「オスカー・ワオの短く凄まじい生涯」(現代:The Brief Wondrous Life of Oscar Wao)を購入。
しめて11ドルでした。
Kindleを買った訳
ところで、洋書などほとんど読まない僕がKindleを購入したのは、Amazonの暴挙とも思える投資が凄いなと思ったからであります。
- Kindleで書籍を購入するにあたって、通信料はかからない。3G回線を利用しているということは、パケット通信料が発生しているということであり、iModeを使っているのと同じ。Amazonはたぶん、どこかの偉い人にKindleユーザの通信費を「肩代わり」している
- Kindleで購入する書籍は、リアル書籍より安い。しかし、東洋経済2009年8月29日号によると、Amazonは出版社に対してリアル書籍と同じ額を支払っている。つまり、売れば売るほど赤字。
- Amazonはド素人が電子書籍を出版する機能を提供している。これに対しての印税は35%だとか。
やはりデファクト・スタンダードを勝ち取るためには、これぐらいやらなくてはいけないんでしょうね。
Googleもそうですが、アメリカのIT企業からは「大胆」の一言では済まない、狂信的な何かを感じます。