3月になり、だいぶ暖かくなってきましたね。破滅小屋がほぼ完成し、厳冬期を越せることもわかったので、とりあえず草刈りに励もうと山梨行ってきました。
機械とはいえ、無理強いはよくない
土曜日は天気もよく、草刈りがかなり進んだのですが、日曜日になってハプニング発生。草刈りヘルプに呼んだ友人が朝イチで刈り払い機を壊してしまいました。エンジンをかけるときの紐を引っ張りすぎたのが原因です。草刈りを楽しみにしていた友人はいきなりやることがなくなって自己嫌悪に陥っていました。
以前もあったことなのですが、「エンジンをかけるための紐を引っ張りすぎて壊れる」というケースは結構ありますね。寒い時期はエンジンがかかり辛いので、辛抱強く引っ張らないといけないのですが、「紐を引っ張ってエンジンをかける」という仕様上、「強く引っ張ればエンジンがかかる」と思ってしまいがちのようです。相手は機械とはいえ、無理強いはいけないという教訓を得ましたよ。
破滅小屋の象徴を取りにいく
予定していた作業ができなくなったので、前回発見したあの鹿の死体を見に行ってみました。前回発見して、「自然は厳しいですね」とお伝えしたアレですね。死体はまだ残っていて、骨と皮のみになっていました。ふと、これを破滅小屋のオーナメントとして使えないかというアイデアが浮かんできます。下北沢あたりのちょっと古いマンションに行くと、5軒に1軒ぐらいはオキーフを気取って牛の頭蓋骨を飾っているアート系女子が住んでいると思うのですが、僕もああいうことをやりたいな、と。
そんなわけで、鋏を取りに帰り、鹿の死体から頭部をちょん切りに行きました。皮が硬いので、ひっぱりながら鋏をギコギコやるんですが、掴んでいると皮から毛がモロッと抜けるんですね。毛が大量に抜ける感じは大キョーフ!
無事頭部を切断し、破滅小屋まで持って帰ろうと思ったのですが、鹿の頭部と鋏を持って歩いていたら色々と誤解されてしまう可能性があるので、人のいない川沿いを下って帰還。とりあえずニッチさんが食べたら大変なので、高い木に吊るしておきました。
皮を剥ぐ
さて、この鹿の頭部なのですが、皮がついているのでそれを剥いでいきます。動物の皮剥というのは屠殺してすぐ行うのがやりやすいそうで、毛皮などをとるときは生きたまま皮を剥ぐらしいです(それが動物虐待と言われる主因とのこと)。ところがどっこい、この鹿は死んでから一ヶ月ぐらい経っているので、皮を剥ぐのは大変でした。ずっと腐敗臭がしてるし。
裏側になっていた左頬の側はけっこう肉が残っていて剥ぎやすかったのですが、表に出ていた部分は食べられたんだか腐ったんだかわかりませんが、ビーフジャーキー状態になっていてとても固いのです。これを包丁で削るようにして剥いでいきまくのですが、かなり力が必要でした。
一通り取れるところは取り尽し、靭帯も全部切って上顎と下顎を分離させることに成功したのですが、まだ脳味噌が残っています。目玉や舌などの柔らかい部分はなくなっていたので、脳味噌もなくなっているかと思ったのですが、掻き出したらいっぱい出てきました。この時点で友人は「もう無理!」といって脱出。
ちなみに愛犬ニッチさんですが、鹿の死体に異常な興味をもっていました。高崎生まれ世田谷育ちのニッチさんはシティボーイだと思っていたのですが、野生の血が騒ぐのでしょうか。しきりに頂戴をしていました。
とりあえず埋める
毛皮と肉はかなり取りきれたのですが、全部は難しいので、とりあえず地中に埋めてみることにしました。微生物が食べてくれないかなーと期待してのことです。
先ほど調べてみたところ、骨格標本を作る場合は煮るのがいいみたいですね。虫に食べてもらう方法は時間がかかるようです。今度行ったときに煮てみようかなと思います。ちなみに、今回は包丁でやりましたが、皮剥用のナイフというものもあるようですね。
うまく白骨化できたら、破滅小屋に飾って来客をお出迎えさせようかな、と。楽しみにしてください。