独立作家同盟が主催するイベント渡辺由佳里×藤井太洋「セルフ・パブリッシング最新情報と海外デビューについて語り尽くそう!」に参加してきたので、その備忘録です。メモ程度に箇条書きにします。登壇者はおなじみ藤井太洋さん、渡辺由佳里さん、司会は大原ケイさん。
- セルフ・パブリッシングはファンアート発が非常に多い。フィフティ・シェイズ・オブ・グレイとか。
- アメリカの著作権は日本と異なり、財産権とみなされるので、ファンアートは無料でなければならない。
- Kindleの電子書籍でデビューする人は多い。
- 小説投稿サイト(なろう系)から出版というケースはあまりないらしい。「火星の人」は自分のサイト。
- SNSマーケティングなどはいまや作家に丸投げ。オンラインでの存在感を自分でキープしておくのはやはり重要。
- Amazonの出版社もけっこう進んできている。
- マーケティングはすごく大事。日本では前例主義が批判されるが、それはアメリカも同じで、存在しないマーケットの作品は売れない。誰向きの作品なのか?
- セルパブなら自分で頑張ってマーケティング。商業出版を目指すなら自分を売ってくれる人を探すのが大事。
- アメリカはファクト・チェッカー、インデクサーなど、本を作る工程がものすごく細分化されているので、そういう作業をする人を見つけることができる。日本で専門職は校閲しかない。
- 持ち込むなら翻訳出版を手掛けてる会社をパートナーにすべき。
- イベントに参加して会ったりするのはすごく大事。エージェントには「読むべきものリスト」がすでに存在しているのが普通なので、そこに割り込まなければならない。これは日本でも同じか。
- 藤井さんはすでに翻訳済みの英語作品があるので、それが名刺がわりにいろいろ仕事してくれてる。
- 英米の翻訳者は組合があるので料金がけっこう高い。藤井さんは最初の翻訳を組合のないアイルランド人に頼んだ。英文学が存在する国の人に頼むのは重要。
- 作品ができたら売り込みをするのだが、そのリストの本みたいなものがあるらしい。名前は忘れた。ちょっと検索してみたところ、Literary Agents Databaseなどが見つかったので、これかな?
- SFはワールドコンがあるので、それに参加するのがめちゃくちゃ重要。ケン・リュウに読んでもらうと英語圏の読者にも紹介してもらえる(可能性がある)。来年(ダブリン)はぜひ行ってみたい。
- アメリカで売るなら、アメリカの作家がやっていること(=売り方)を真似するのは重要。朗読会に参加したり(ここの部分、女性陣がおしゃべりすぎて途中までしか聞けなかったの残念。藤井さんも苦笑していた。
- このイベント、いつもの独立作家同盟色と異なり、編集者やプロ作家が多くきていた。
あと、藤井さんや早川の編集者と話していると時折「ノヴェラ」「ノヴェレッタ」などの単語を聞くことがある。どれがどれだかわからなくなることがあるので、対照表を置いておく。出典はこちら、単語換算の根拠はこちら。
英語名 | 日本語名 | 単語数 | 日本語換算文字数 | 原稿用紙 |
---|---|---|---|---|
Flash Fiction | 掌編 | 1,000語以下 | 2,000字以下 | 5枚 |
Short Story | 短編 | 3,500語〜 | 6,000字〜 | 15枚〜 |
Novellette | 中短編 | 7,500語〜 | 13600字〜 | 35枚〜 |
Novella | 中編 | 17,000語〜 | 30,000字〜 | 77枚〜 |
Novels | 長編 | 40,000語以上 | 72,000字以上 | 180枚以上 |
日本で考えると、長編が一編で本ができるぐらいの枚数(250枚〜)ですね。それ以外の部分は結構バリエーションがあって、雑誌掲載の場合の刻み方は5枚、25枚、50枚、100枚って感じでしょうか。それぞれのボリュームで代表作があるといい感じかも。
ツッコミなどがあれば、コメント・お問い合わせからお願いします。
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