Google

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2008 年 12 月 20 日 3,109日前)
2,295文字 (読了時間5分)

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小説を書くにあたってブラウザは閉じておくべきだということを痛感する次第ですが、本日も小説を書きながらネットサーフィンをしてしまい、結局ブログを書くことにしました。

で、タイトルにも掲げたGoogleブック検索なんですが、これがまた凄いんですよ。いつの間にかパワーアップしてました。

Googleブック検索の肝としては「本の中が検索できちゃう」ことなわけですが、常識的に考えて、普通に利益を出している出版社がそんなものをオッケーするわけがないです。著作権的に云々かんぬんという問題があり、あまりたくさんの本はありませんでした。

ところが、最近ではGoogleは、著者および出版社と画期的な契約を結びました。というメッセージが掲げられていて、なんか検索対象の本が充実してるんですよ。普通のGoogle検索の結果とは合体されないみたいなので、YouTubeやマップほど全面に押し出されていないですが。

驚いたのは、その出版社の中にオライリーが入っていたこと。オライリーといえば、僕も普段からお世話になってます。オライリー本の充実感はちょっと凄いですね。読んだらできるようになるというのは、素晴らしいことです。まあ、優れた文学作品は読んでも何もできるようにならないのに世界がちょっと変わるから素晴らしいのですが。

Googleブック検索
Googleブック検索

少し紹介しますと、Googleブック検索の検索インターフェースはこんな感じです。もう、ほとんど全部出てるよ。自分のGmailアカウントも出しちゃった。まあいいや

肝心のコード部分は書かれていないあたりに出版社としての意地を見た感があります。

でも、こうなると、本のアドバンテージってユーザインターフェースぐらいしかなくなるんじゃないのかなってことを考えてしまいます。これが使われないのは、ただ単に読みづらいからでしょ。

まあ、それも大事なことなんですが、その対価として千円以上を要求するのは、ビジネスモデルとして難しくなっているなと感じます。売れなさということを考えると、純文学はますます厳しいですね。

今日のおさらい

ここからはメモ的な感じになりますが、考えたことは二つあります。

ユーザインターフェースというか、デザインというか

ユーザインターフェースとデザインをいっしょくたにして考えるのはよくないと思いますが、純文学こそデザイン性を高めるべきなのかなというのはよく思います。

というのは、どこかで読んだのですが、「難解な本ほどデザインに注力すべきだ」と書いてあったわけです。たしかに、読みづらい本ならば、なおさら読みやすくデザインすべきですよね。そこら辺は変なストイシズム&ノスタルジーで精興社書体岩波文庫とかに使われてた伝統的な書体を指定したりしないようにしたいですね。

とはいえ、僕は組み版のスペシャリストではないし、予算のない(と思われる)純文学に高いデザイナーを傭う余裕もないだろうから、あくまで個人的なつながりになるのかなと思います。優れたエディトリアルデザイナーと一緒に仕事ができるように、愛される小説家になっておかなくちゃいけないな。

「売れっ子絵師さんに表紙絵を頼む」的に単細胞なしかけも面白くないので、なんか考えておこう。

間テクスト性ここに極まれり、かな?

間テクスト性というのは、ジュリア・クリステヴァの概念ですが、大ザッパに言ってしまうと、「あるテクストが他のテクストとの関連性によって意味を持ったりすること」です。

一概にはいえないですが、前提とする知識が多過ぎてわからない作品なんかは、こういう検索対象の増加によって、少しずつ補強されていくのかもしれません。ハイパーテクストとこの間テクスト性について述べている批評家も結構いるみたいですね。

そういえば、僕がWebの世界にしつこく残っている理由の一つに、この間テクスト性とWebの関連性に興味を持ったからというのがありました。入社後受けた研修で、Webの成り立ちについて調べたのですが、そもそもHTMLは学者の論文発表用フォーマットとして作られたという事実参考:Wikipediaを知ったのです。これには非道く納得しました。

大学の学部生のレポートというのは、普通に書くと、どっかの本のパクりにしかならないので、一生懸命調べて、新しい問題を発見しなければなりません。ところが、これがまた面倒くさい。

一人の作家について書かれた本がそんなに世の中に出回っているわけではないので、有名な研究書とかプレイアード版の高い全集とかの末尾に書いてある参考文献を調べて、それを尋ね歩くわけです。これがまた見つからない。あと、翻訳ないから原書で読んだのに、実は邦訳されてたりして、「なんだよ!」みたいなこともあるわけです。

でも、ハイパーリンクにしておけば、そういう手間も省けます。もうちょっと使い勝手が向上すれば、色んなテクストを渡り歩くようなことが実現しちゃうかもしれません。バルトが「S/Z」でやったようなことも布衍されて、違った読み方ができたり。

S/Z―バルザック『サラジーヌ』の構造分析

S/Z―バルザック『サラジーヌ』の構造分析 [書籍]

著者ロラン・バルト

クリエーター沢崎 浩平

出版社みすず書房

出版日1973-09

商品カテゴリー単行本

ページ数316

ISBN4622019663

Supported by amazon Product Advertising API

ああ、未来の本の姿が浮かんできた! でも、Photoshop起動が面倒だから僕の頭にしまっておこう。

というわけで、今日はもったい付けて終わり。

 

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この記事はが2008 年 12 月 20 日にデザインの記事として公開しました。

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