マカーの皆さん、もうLionに変えましたでしょうか。10.7になってiOSでの成果を取り入れた結果、衝撃的な変化がけっこうありました。僕はこんな印象を受けました。
- マウスのスクロール方向が逆。タッチパネルじゃないから違和感あるっちゃありますが、一生懸命やり方を覚えてます。
- Rosettaなくなる。僕はそんなに古いアプリを使っていないので、特に困りませんでした。Mac the Ripperが使えなくなったことぐらいですかね。でも僕は一度見た映像を何度も見ない人間なので、リッピングもあんまり必要ないです。
- Javaの公式サポートなくなる。Javaは「業務用」っていうイメージがあるので、別にいいかな。
- ExposéとSpacedがMisson Controlへと謎の統合を果たす。これも慣れてないから違和感ありますが、まあ別にいいです。今年の夏があんまり暑くならないことに比べたらどうでもいいですね。
- TimeMachineがAFP3.3しかサポートしない。おかげでI-OデータのNASがバックアップ用に使えなくなりましたが、そもそもI-Oデータにはあんまり期待してなかったので別にいいです。
悪いことばかり挙げましたが、いいところもたくさんあります。アニメーションのクオリティはさらに上がってますし、心なしかストレスが軽減されているような気がします。とりわけ個人的なビッグイシューだったのは縦書きのネイティブサポートです。iWorksは縦書きできませんが、あれだけいらない子だったテキストエディットが可愛く見えてくるほどです。
あと、Safari5.1のCSS3日本語サポートが改善して、text-justify:inter-ideographが有効になりましたね。Safari5.1でこのサイトを見ると、行末が揃っていることだと思います。
とまあ、困った事はいろいろ合ったんですが、僕はなるべく人のいいところを見つけて生きていこうと心がけているので、けっこう楽しんで使ってました。
そんな僕なんですが、たった一つだけ困った事がありました。
Macのカラーピッカーどうしてる?
Web開発を行う人なら誰でもカラーピッカーというものを使うと思います。任意のRGBカラーの番号を教えてくれる憎いヤツですね。FirefoxとかChromeならEyeDropperとかそういうアドオンがあって、無料で色番号を取れてしまいますが、ローカルの画像とかいちいちブラウザに読み込ませるのはめんどくさいです。僕はそういうとき、Macにデフォルトで入ってるDigitalColor Meterというアプリを使っていました。
これはアプリケーション > ユーティリティに入っていて(もしかしたらXcode入れないと存在しないかもしれません)マウスオーバーしたディスプレイ上の色を教えてくれるんですね。これまでは知りたい色があったら、Command + TabでDigitalColor Meterにフォーカスを当てて、カーソルを合わせ、Shift + Command + Cで色の16進数コピー完了でした。
僕はこれまで、「ププーッ! この人、色番号を知るためだけにPhotoshopを開いているよ!」とか、「なんでAppStoreにカラーピッカーアプリが$5で売ってるんだよ、詐欺だろ」とかコッソリ思ってたんですが、Lionにしたことで衝撃的な結果が判明。
なんと、このDigitalColor Meterさん、Lionになって色番号をコピーする機能を失ったんですね! いったい何のために! いまのところできることは、RGBで表示される255, 156, 221という番号を暗記して入力することぐらい。いったいなぜこの機能を削除してしまったのか、本当にがっかりしました。
色番号を取得してコピペできるようにするのがそんなに難しい技術だとは思えないので、たぶんAppStoreに並んでいるカラーピッカーアプリ開発者たちに気を使ったんでしょう。AppStoreに並んでいる85円の奴がどう見てもDigitalColor Meterを30°回転させたものにしか見えません。
まあ、3000円もしないOSなので、アプリ市場を活性化させて稼ごうっていう魂胆はわからないでもないですが、こんな細かいところまで気を使うのかと思ってちょっとびっくりしちゃいました。一応、AppleScriptでなんとかする方法もあるみたいなんですが、そこまでするんだったら85円ぐらい払ってもいいかなとか思っちゃいますね。終わり。