花の色は/うつりにけりな/いたづらに/わが身世にふる/ながめせしまに
と詠んだのは小野小町ですが、決済系サービスの草分けだったPayPalもまた、後続サービスの追い上げを食らいつつあり、このままでは「私がぼおっとしている間に世の中がずいぶん変わってしまったことよ」となってしまう、というわけで最近リニューアルはじめたようです。
で、本体サイトも少しずつデザイン変わってるんですが、2013/3/7にSandboxも新しくなりました。以前のPayPalはディベロッパーセンター(開発者向けポータル)とドキュメントサイト(なんと1文字ドメイン)とサンドボックスが全部違うという恐ろしい仕様だったのですが、それを統合するようです。
ビッグイシューとしては、新しいAPIの提供。まだUSアカウント持ってないと駄目みたいですが、REST APIで決済できるようになるみたいです。
クレジットカード番号をPayPal側で保存できたりして、後続サービスが持っている機能実装したような感じでしょうか。モバイル向けとか、色々見通しをよくしたかったんでしょうね。
さて、以前のPayPalはサンドボックス用のアカウントと本番用のアカウントを別々に取得しなければなりませんでしたが、次のような変化がありました。
・PayPal本体のアカウントでディベロッパーセンターにログインできる
・ディベロッパーセンターからサンドボックス用アカウントに切り替えできる
・以前のサンドボックスの情報をインポートできる
で、新しくディベロッパーセンターに登録する人は問題ないのですが、以前のサンドボックスにログインしっぱなしだった人は色々と不具合が発生します。ログインしているのにログインを促す画面が出たりとか。
これはCookieの問題らしく、Cookieを削除しないと駄目です。一応、*.paypal.comから発行されたCookieだけ削除してみたのですが、それでも駄目だったので、全部削除してみました。すると、無事ログイン完了。これで一安心。
追記@2013-04-22
ディベロッパーサイトで グローバルナビのApplications > Sandbox accounts > Sandbox siteという リンクを踏むのが正しい手順のようですが、僕はPayPal日本語(Sanboxじゃない方)にリダイレクトされるようになってしまいました。
これ普通に危なくないですかね。Sandboxだと思ってクリティカルな操作を本番にしてしまう可能性があるような気がするんですが…
何度かお問い合わせしたても、Cookieがどうとかしか言わないので、日本語ログイン画面のサブドメインをsandboxに変えてみたらログインできました。お試しアレ。
https://sandbox.paypal.com/jp/cgi-bin/webscr?cmd=_login-run
おまけ PayPalのこれから
PayPalは古くからAPIを提供していて、その方式はオリジナリティに溢れたNVPか古くさいSOAPという2択しかありませんでした。このため、サードパーティのライブラリなんかも、よくメンテナンスされているものは少ない印象です。
このレガシーな資産をどうするのかというのはPayPalの今後の課題ですね。いまのところ、「古いAPIを停止する予定はない」とのことですので、しばらくはサポートし続けるんでしょう。
BitcoinとかWepayの追い上げもあって、中の人も悩ましいでしょう。WordPress.comもPayPalをDisりつつBitcoinを採用しましたからね。WindowsのXP問題なんかと似てるような気がします。PayPalマフィア(創業メンバー)はよそで大活躍なんですけどね。
[429] [429] Client error: `POST https://webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response: {"__type":"com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException","Errors":[{"Code":"TooManyRequests","Message":"The request was de (truncated...)
ちなみにですが、新しいデザインはWepayに似てますね。どっちかがまねしたのか、これがトレンドなのかはよく知りません。