ePubを作成するとき、カバーサイズをどうすれば一発でいけるかについて考えてみました。
| 端末 | 幅 | 高さ | 備考 |
|---|---|---|---|
| iPhone | 590px | 750px | どこだか忘れたが、2年前にiPadとiPhoneはこのサイズという情報を得た。Luluだったかな？ |
| iPhone Retina | 590px | 750px | たぶんOKだったと思う。 |
| iPad | 590px | 750px | iPhoneに同じ。 |
| iPad Retina | 1180px | 1500px | iPad推奨サイズを縦横倍にしてみただけ。持ってないので、実際はよくわからない。買おうかしら。 |
| Kindle | 600px | 800px | 128kbというサイズ制限があるらしい。カタログ用（日本KPDはないから関係無し）は1562 x 2500px。 |
| kobo | 710px | 1060px | MobileReadフォーラムで拾った。 |
| Sony Reader | 不明 | 不明 | 持ってない。たぶん600×800。 |
まだ検証中ですが、毎回調べるのが大変なので、わかり次第追加していく予定です。端末も全部あるわけではないため、話半分に聞いてください。
ソース
- Amazon.com Kindle Direct Publishing: Help Amazon.comの自費出版サービスのマニュアル。
- MobileRead Forums | Kobo Touch ePub covers 海外の電子書籍フォーラム。作り手側の情報はここに多い。
- Ebook Cover Design and Optimum Size Specifications for Amazon, Kindle, B&N, Nook, iBookstore, and iPad Formats 自分で電子書籍をたくさん出している作家さんのブログ。
暫定結論 縦横比4:3で作る
ざくっとした結論ですが、このサイズで作っておけばいいっぽいです。僕のオススメは横2100pxの縦2800pxで元データを作っておくことです。理由は下記の通り。
- どこも平均的な比率は縦横比は4:3である。サムネイルなどは表紙画像から自動縮小されるケースがほとんどなので、比率があっていればよしなにしてくれる。
- 当たり前だが、小さい画像を劣化なく大きくすることはできない
- 平均は横600px 縦800pxだが、iPad Retinaだとたぶん駄目。Amazon KDPはカタログファイルでけっこう大きめのを要求しているので、今後必要になってくる（はず）。
データ作成時の注意点1. 表紙デザイナーへ依頼するときのポイント
電子書籍専門のデザイナーというのもこれからは出てくると思うのですが、いまはまだ片手間の人が多いと思います。上で紹介したブログ記事のナターシャさんも「たくさんeBook見てきたけどサイズがおかしいカバーがたくさんあった」ということを述べております。
で、表紙デザインを依頼するポイントとして、ナターシャさんの見解通り「縦800px の 横600pxでJPEGオナシャス」という頼み方でもいいと思うのですが、Retina時代だとちょっと小さいかなというので以下のポイントを抑えておけばよいのではないでしょうか。
- 縦2800pxの横2100pxのJPEGでオナシャス
- 主に800×600、サムネだと200×150ぐらいになるんで文字サイズそれに併せてオナシャス
- E-Inkだと白黒になるのでそこも込みで配色オナシャス
データ作成時の注意点2. 端末ごとにカバーを変える必要もあるのココロ
理想としては一つのePubを作っておいて、あとは各サービスなりで適当に最適化しておくんなましという案配なのですが、どうもそうはなっていないですね。
たとえば今はまだ日本未上陸のkindleですが、こちらのKDPは画像サイズ128kb以下（未満？）という制限があるようです。なんか携帯サイト作るみたいな職人芸ですねー。
また、iPadではePubに含める画像一枚あたりの最大解像度は200万画素以下という制限があるようです。Retina iPad以降は撤廃されているのかもしれませんが、iTunesからぶっ込むとエラーが出るとかそういう報告も目にしました。時間とともに撤廃されると信じたいですが。
いずれにせよ、1枚の画像をぶちこんでおいてハイ終わりという風にはならないので、制作フローを考える必要があります。もしこの状況が改善しないのであれば、SigilのようなePubを直接いじるIDEは駄目ですね。ひどい世の中になったもんですよ。
ワンモアシング
『泣きながら、ポークソテー』をkobo touch対応の縦書きに直しました。無料でダウンロードできます。
