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iTuens11のUIデザインにインテリジェンスを感じたでござる

高橋文樹 高橋文樹

この投稿は 11年 前に公開されました。いまではもう無効になった内容を含んでいるかもしれないことをご了承ください。

iTunesがアップデートされました。iCloude連携とか、そういう新しい機能についてはまったくいじっていないのでアレなんですが、ちょっとした部分に感心したのでエントリー。

iTunes11では、アルバムの見せ方が以前みたいなカバーフローから変更し、アートワークをクリックすると詳細(曲目リスト)がポヨンと出てくるようになりました。

アートワークをクリックすると詳細が開く
アートワークをクリックすると詳細が開く

で、このスライドオープンというか、ポヨンと広がる部分がアルバムアートワークにあわせて色付けされています。

おそらく、アートワークの外縁部にある色をベースにして、抽出した色を組み合せて文字に使っているみたいなんですが、これがちゃんと見やすくなっています。間違った色を選んで「なんか読み辛いな」ということがあまりありません。

きちんとアートワークの色を使っている
きちんとアートワークの色を使っている

アートワークがガチャガチャしていると、もしかしたら可視性の低い色合わせになっちゃうのかもしれませんが、「どんなアートワークが挿入されるかApple側からわからない」という状況においてはかなりよくできているんじゃないかなーと思いました。

冗長性のあるデザインという言葉が適切かどうかはわかりませんが、カラーリングのロジックをきちんと機能に組み込んでいて凄いなーと感心した次第であります。

以前、色彩センスを磨くことなくそれっぽく配色するにはどうしたらよいかというエントリーを書いた結果軽く炎上、幾つかの信頼関係にヒビが入った不肖高橋ですが、今回のiTunesみたいなのは参考にしたいと思いましたねー。

デザインには個別最適化を目指すようなところがある一方、プログラミングやシステム構築には汎用性を指向する傾向があるように感じます。その相反する二つのベクトルで最適解を見つけていくUIデザインっていうのは、下り坂を駆け下りると2種類の負荷がかかってキツいみたいな感じがあるので、こういう良い事例を見るとなるほどとなります。終わり。

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