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デザイン力向上のために言われたことをやる(1)

高橋文樹 高橋文樹

この投稿は 15年半 前に公開されました。いまではもう無効になった内容を含んでいるかもしれないことをご了承ください。

はじめに

海外ネタ紹介ブログというものがあります。やはりWebの技術は西高東低、とりわけ英語圏の方々の技術が突出しています。

で、そうした流れを象徴するかのように、海外ネタ紹介ブログというのが幾つかありまして、よくある人気記事は「***のための45のXXX」というまとめエントリーだったりします。

そういうエントリーが人気を集めることは非常に納得のいくことなわけですが、ぼくはそういうエントリーに大量のソーシャルブックマークがついたりして、しかもそのほとんどが「あとでよむ」だったりすると、いつも思うわけです。ほんとうにあなたがたはそれを読むのか、と。そして、読んだ後にやるのか、と。それは集英社の世界文学全集を全部そろえておいて、どれ一つとして読むことなく、教養を手に入れた気になっているオッサンと一緒じゃないか、と。

というわけで、やってみることにしました。

題材として選んだのは、Creamuさんで紹介されていたWebデザイナーとしてのスキルを上げるためのPhotoshopチュートリアル70選です。

縦書きプロジェクトも終わっていないのになぜこれかというと、僕はデザインスキルが低く、なおかつ興味がないからです。

以前、Flash縦書きで参考にさせていただいたブログにサンキューコメントを残したところ、「小説を書いている方は文字組などにもこだわりがあるのでは」などと返信いただいたのですが、ぶっちゃけた話、まったくありませんし、あってはいけないと思っています。

族長の秋という作品があります。これは大変素晴らしい小説ですが、改行がほとんどありません。でも、僕はそれを読み、大変面白いと感じました。

[429] [429] Client error: `POST https://webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response: {"__type":"com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException","Errors":[{"Code":"TooManyRequests","Message":"The request was de (truncated...)

仮に、僕が文字組に大変うるさく、適切な行間や字間、そして適切なフォントが揃っていないときに不快に感じるようんであれば、僕が読める作品の数が少ないということになってしまいます。それはダメです。言葉は言葉。デザインから完全に無縁でいることはできませんが、言葉をもっとも純粋な形で受け止めることができなくなってしまっては、小説家としての先も長くないと思っています。ぼろぼろの装丁であっても、読みにくい組版であっても、優れた文学は優れた文学です。

とまあ、息巻いてしまいましたが、文学好きというのは大体そういうものです。字面でどうこう言っていたら、岩波文庫の復刻版を読めなくなってしまいます。東洋文庫なんてなおのこと。国会図書館の古地図なんて、どうするんですか。

そういえば、破滅派を文芸誌にするとき、僕がエディトリアルを担当するのですが、どのフォントがいいかとアンケートを取ったら、そのとき手元にあったイワタ明朝か教科書体という結果になりました。みんな常識外れですね。

ということで、僕はデザインということに関してそもそもあまり興味がないのですが、そうも言っていられてなくなりました。縦書きブログを実現するにあたり、デザインがどうたらという突っ込みを入れられてはたまらないのです。

プログラマーの方は結構心あたりがあるんじゃないかと思いますが、どんなに優れたアイデアであっても、デザインがダサいというタダそれだけの理由で冷遇されることがあります。

これデザインして、と頼めば優秀なデザイナーがouiと言ってくれるほど偉いならともかく、そうじゃない場合は、自分でデザインしなきゃいけないわけです。しかも、自分の仕事の本質を見失わず、デザイン能力をある程度身につける必要があります。

くれぐれもいっておきますが、僕はデザイナーが卑女であるといっているわけではありません。デザインには力があります。しかし、デザインの力をあてにする小説家はクソだということです。

今回の結果

というわけで、とりあえずPhotoshop力をもうちょっと鍛えようと思い、Webデザイナーとしてのスキルを上げるためのPhotoshopチュートリアル70選の一番上からやってみたわけですが、これがまた時間を食いました。

こんな感じのレイアウトを作るだけで小三時間ですわ。

コレを作る
コレを作る

いやー、恐ろしいですね、Photohop。

フォトグラファーのポートフォリオサイトという触れ込みですが、久々にいじったらかなり戸惑いました。

レイヤーの名前を変更するときにクリックする場所がちょっとずれてたりして、レイヤースタイルのダイアログが出ちゃうし、カラースキーム控えるの忘れて、しょうがないからグラデーションの途中からスポイトで適当に色抜いたりとか、鉛筆ツールが上手く使えなくてctrl+zを押しまくったりとか、試行錯誤の三時間でした。

毎日前に一時間ずつやれば楽勝でしょ、とか思ってましたが、いきなり10ページもあるチュートリアルにぶつかるとは。

完成品

できたのがコレ
できたのがコレ

で、できたのがこれです。

ちょっと細部をコピーしきれませんでした。

面倒になっちゃうのは僕の悪い癖ですね。ブラシファイルのダウンロード先も書いてありましたが、面倒だから自分が持ってたブラシでごまかしちゃいました。

しかし、70個もあるとなると、210時間もあるのか…….。でも、ちゃんとやろう。

追記

今日は破滅派安否情報にもブログを書きました。一応、小説も書きましたが、今日は5枚も書けなかったな。

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