Facebookのタイムラインに SEO is Dead: Long Live OC/DC という記事が流れて来て読みました。内容は「ズルすんなよ! SEOがんばろう! てか、SEOって言うのやめよう!」みたいな感じなんで、詳しい人が読めばフーンという程度でしょうか。
OC/DCというタームはSEOよりキャッチーじゃないんで、流行んない気がします。あと、自分のところのインフォグラフィックス用にタグまで用意してあって、「被リンクはこうやって集めるのか……勉強になりマース」と思いました。
このSEO(検索エンジン最適化)なんですが、僕自身はあまり熱心に取り組んだことがありません。理由はたった一つ、先方(Google)の都合で書くものを変えるのが嫌だからです。
あと、上で紹介した記事でフォーカスされているソーシャルマーケティングもあんまり好きじゃないですね。僕は仕事関係の知り合いとかから「Facebookやtwitterで拡散してください!」と頼まれると凄まじい心理的抵抗を覚えるのですが、みなさんはどうでしょう。「本当に心の底からいいと思えるものを頼まれてもいないのに紹介したい」と僕は思うのですが。
さてそこで、どうやったらSEOやソーシャルマーケティングのない、素晴らしい世界が実現できるのかを考えてみました。
検索する側の技術がいらない
「歯列矯正」や「レーシック」で検索結果1位になろうとすると、月ウン百万かかるというのがSEO業界です。そこでもうちょっと絞り込んだ組み合わせでやろうとか、いろんな工夫がされているのが現状だとは思うのですが、これはそもそもGoogleがキーワードベースの検索だからいけないのです。ビッグテーブルなんて全部truncateしてしまうべきなのです。その点、ファーストサーバは時代の先を行ってた。マジで。
まだinfoseekとかがあった大学生の頃、僕は国会図書館のOPACとかで「風流無譚 中央公論」「セブンティーン 第二部 文學界」とか検索してぜんぜんヒットせず、キーワード検索は非常に高度な技術だと思った経験があります。
いまはGoogleも進歩して色々いい感じにしてくれるようになっていますが、自分のサイトの検索クエリで下位の方を見て、「すごいと言われたい」「どうせ選挙じゃ何も変わらないんだよ」「のーぱんしゃぶしゃぶ 東京」(すべてクリック率0)とか見つけると、インターネットってクソだなって思いますね。答えが用意できなくて本当にスマン。
学問の世界では「よい問いを立てられれば解けたも同然、答えが見つからないのは問いの立て方が間違っている」というようなことが言われたりしますが、適切なキーワードを選ぶ技術があれば大抵のものは見つかります。しかし、これは検索技術の高い情強()しか恵まれないので、願わくば検索する側の技術がいらないのが理想です。
今はスマートフォンなら地理情報使うとか、そういうパーソナライゼーションが計られていますが、検索エンジンはもっと積極的に空気を読んでいくべきですね。そうすれば検索技術の高い低いに関わらず、求める答えが見つかるはずです。
そのためには考えていることなどのすべての情報が必要だと思うので、脳をGoogleにつなぐしかないですね。
UIがなくなる
SEOについてプロフェッショナルではないので、多分なんですが、titleタグというのはいまも重用されてます。これはマークアップとして重要視されているということもさることながら、様々なコンテキストで被リンク文字列として使われることも多いということや、最近のFacebookみたいにUI上の制約から人目に触れやすいという点があります。
HTMLという一つの文書があって、titleタグは特権的な地位を占めていると思われるわけです。
しかし、ある文書の中で必ずしもタイトルが適切につけられているとは限りませんし(ex. この記事のような釣りタイトル)、そのタイトルが象徴する内容とは全然別の部分が役に立つこともあるわけです。
タイトルのような短い文字列を重要視するのは、「スペースが限られている」という制約のせいなので、UIデベロッパー諸氏にがんばってほしいところなんですが、もっと抜本的な改革が必要です。
スマートフォンにせよ、Googleメガネにせよ、なにかに映したりするからいけないわけで、そもそもUIなんてものがあるからいけないのです。もっと直接脳にぶち込む必要があります。
となると、やはり脳を直接インターネットにつなぐしかないですね。今は非接触ナンチャラが発達しているので、『攻殻機動隊』のように後頭部に直接USBぶっこまなくてもなんとかなるでしょう。
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脳に直接データを伝送すれば、いちいち釣りタイトルにひっかかることもないし、快適なインターネットライフを送れると思います。
あまり複雑なことばかりやらせるとインターネット上の計算資源が枯渇するので、そういう時は、暇な人の脳味噌を使えばいいんじゃないでしょうか。並列処理もできるし。ご褒美にビットコインをあげればいいでしょう。
映画『マトリックス』では人間が機械によって一方的に搾取されていましたが、僕の想像する未来では暇な時間をビットコインに変換できてWIN-WINですよ。
ダニエル・コーエンによれば50年ぐらいすれば地球の人口がピークに達して減り始める(食料が足りなくなる)らしいですが、その頃には仕事も余裕でなくなっていると思われるので、脳味噌の演算能力を貸し出して日銭を稼ぐわけですね。
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というわけで、僕の嫌いなSEOとソーシャルマーケティングを滅ぼすためには脳味噌をインターネットにつなぐしかないという結論に致りました。それぐらいやらないとSEOなんて殺せないですね。
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Blurのデーモンが Britpop is dead
と言ってからもうすぐ20年……僕もおじさんになったわけです。終わり。