第四回の課題「驚きなさい」では、読者を驚かせるだけでなく、作者自身も驚かなければいけないようです。
小説を書くということは、知らない人に、創作料理を食べさせるようなところがあります。有料で。
まずは、自分自身が驚くべきです。自分でもありきたりと思うものを、他人が面白いと思うことはまずありません。
キャラクターが勝手に動きだす、というのも驚きの一種です。自分にこんなことが書けたのか、と驚くこともあるでしょう。書き終えたとき、なにかがわかったという気持ちになることもあるでしょう。
書いてはじめてわかることがあるはずです。そうでなければ、たとえば『SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録』を読むだけでも、書くということが理解できるはずです。★アピールには、梗概を書くことで自分が何に驚いたか、あるいは実作後、何に驚く予定かを付記して下さい。
(円城塔)
なかなかハードルが高いですね……今回はどんな驚きが集まったでしょうか?
ざっくり結果だけ
- 「天駆せよ法勝寺」八島 游舷 4票
- 「新九相図」トキオ・アマサワ 2票
- 「空に惹かれ、地に堕ちる。」高丘 哲次 2票
以上の梗概が複数票を集めました。はたして我々の予想は当たるでしょうか?
他の梗概はこちらのリンクから。
また、実作の講評も行なっています。評価が高かったのは次の作品。
- 「電脳に餓鬼はふたたび死ぬ」麦原遼
実作のすべてはSF創作講座のサイトから読むことができます。