「英国BBCで日本の童貞率が40%という報道に憤りを覚え、ちゃんと調査をしたら日本の童貞率が25%でやはり世界一だと証明してしまった研究者の本」というtwitterでの版元宣伝文を見かけて面白そうなので読みました。この上田ピーター博士はあの「バキバキ童貞」ことぐんぴぃをブレイクさせたABEMAの番組に出ていた方なんですね。帯にもぐんぴぃが「私は著者に人生を変えられた人間の一人です」と書いています。
この本は四人の登場人物にフォーカスをあてていて、その一人がぐんぴぃです。ぐんぴぃは撤退担当。四人はそれぞれ撤退・欺瞞・破壊・自己改善です。なんか「七つの大罪」みたいですね。
基本的には弱者男性的なネタの本であって、童貞が増えているのは世界的な現象であるとか、インセルの問題とか、そんな感じです。
- 撤退:日本が舞台のパート。基本的にはセックスを諦める、という決断をした人々が出てきます。
- 欺瞞:ピックアップアーティスト、つまりナンパ師として有名なニール・ストラウスが登場します。
- 破壊:インセルがフェミサイドをする、という一番悪いパターンの例としてエリオット・ロジャーが取り上げられます。トロント無差別銃撃事件を起こした人です。
- 自己改善:自己啓発の書籍で有名なジョーダン・ピーターソンが取り上げられます。
全体的にはいままさに話題になっていることをグローバルに捉え直す本になっていて、特に海外事情を知ることで日本の状況がそれほど特殊ではないとわかるのはいいですね。
本書の終盤で触れられるのですが、男女の婚姻では世界的に女性のハイパーガミー(上昇婚)がわりと多いそうです。女性は年上で高収入の男性を選ぶことが多く、それを翻すと男性は年下で低収入の女性と結婚するパターンが多いです。そして、そもそも男性は女性よりちょっと多く生まれます。そうすると、少子化が進行すると、上の世代に未婚の男性が増えるみたいですね。これは中国・インドで現在進行形らしく、中国では親が子供に一軒家を買い与えてようやく嫁探しができるみたいな過酷な状況だと聞きますし、少子化が進行するいま、状況はより悪くなっていくみたいですね。どうなるんだ、アジア!
ちなみに、バキ童はつい最近彼女ができたらしいです。ことに及んだ時にウンコを漏らして童貞は卒業できなかったらしいんですよね。なので、まだ童貞らしいです。

