夢の中で詳細な批判メールを受け取った話。メールの内容にびっくりしたので、すぐにメモする。
===ここから夢===
僕は何かの用事で新橋の巨大な郵便局に来ている。郵便局は16階建で、どのフロアも人が溢れかえんばかりになっている。何度かフロア間を往復しているうちに、エレベーターの中で見たことのあるイタリア人とのハーフ(なぜイタリア人とわかったかというと、知っているからだ)に再開する。話しかけると、向こうはこちらのことを覚えていなかったが、連絡先を交換しようというと、快諾される。向こうのiPhoneのバンプで情報を送ると、携帯に僕の顔写真が表示される。「ほら、登録されてる。一回あったことあるんだよ」名前はジュンというようだった。ジュンはへえっと感心したように言い、また会うことに関してはやぶさかではないようだった。僕は遊ぶ約束をして郵便局を後にする。その子と一度知り合ってからなぜいままでずっと会わずにいたのか、なにか気まずくなるようなことをしたのではなかったか、などということを考えながら郵便局を後にする。
ガード下にある駐車場で高校時代の友人Sに再会する。大学時代などによく一緒に遊んでいたので、「おまえジュンっていうイタリア人のハーフ覚えてる?」と尋ねる。詳細を尋ね返されたので説明すると、Sのかつての彼女の友達だという。そう言われてみるとそうだった気がする。Sとその彼女はすでに別れているので、それ以上会話は続かなかったが、ジュンに合コンしてくれるか聞いてみようと提案すると、「行くよ」という返事がある。もしかしたら昔の彼女が来てしまうかもしれないと気づいたが、Sと彼女がどのようにして別れたか知らなかったので深く考えないことにする。
その後、Sと別れ、僕は奥秩父へ出かける。奥秩父には秘境があり、夏でも凍った沢が見られるというのだ。僕は一人で奥秩父に行く。奥秩父はとても混んでいて、夏の富士登山のようだった。高齢者が凍った沢の上で泣きながら救助を訴えている。なぜ素人が沢登をするのか、とても意外な気がする。
沢登を終え、休憩所のレストランで休んでいると、小学校で6年間同じクラスだったKからメールが届く。内容は僕の文学フリマに対する姿勢について批判するものである。
- 文学フリマは一対多の従来型コミュニケーションのホイールスイッチとして機能しているので、小説からは少し離れたほうがいい
- 文学フリマにはすでに文学フリマの生態系があるので、それを壊さないようにしなくてはならない
- 小説から遠く離れてという蓮實重彦の本があるが、そもそも小説はもっと離れた場所でやった方がいい。
つぶさには理解出来ないが、メールの文面を読むとインラインで返信されているので、そういう議論を交わしていたようだ。
奥秩父は寒かったが、小学校の同級生から批判されたことでかなりのショックを受ける。ホイールスイッチとはなんのことを言っているのか理解できないが、言い回しとしてはかっこ良さそうなのでどこかで使おうと思う。
===ここまで夢===
驚きのあまり目が覚める。枕元の携帯をチェックしてみるが、そういうメールは届いていない。あと、ジュンというイタリア人ハーフの連絡先もない。ただ、ジュンはどこかで見た顔だったので、そういう知り合いがいるんだと思う。夢なので特にオチはない。